狩野 探幽(かのう たんゆう・1602-1674)先生に学ぶ

『画図百花鳥』(がずひゃっかちょう)

写:石仲子 守範(せきちゅうし しゅはん・?-?年)

成立年 1729年

場所  京都

巻冊数 5巻5冊

需要の高かった探幽の図様集

現存しない探幽の『百花鳥』という画帖を、石仲子が縮写・模刻したものと伝わる。花と鳥が組み合わさった100の画題に和歌と漢詩が添えられ、さらに鳥や花、樹木の彩色方法が解説されている。このような花鳥図は狩野派の絵手本として大量に制作されたようだ。写してみると、彫りや刷りの細かさや精度にもおどろく。筆の入れ方、抜き方を知りたくて、筆致に集中するため敷き写しの方法をとった。

・愛知教育大学附属図書館本(1巻のみ1冊) 国文学研究資料館 新日本古典籍総合データベース DOI:10.20730/100047946

・東京藝術大学附属図書館本(4巻4冊) 国文学研究資料館 新日本古典籍総合データベース DOI:10.20730/100266090

・龍谷大学図書館本(5巻5冊) 龍谷大学図書館 貴重資料画像データベース 720.9-40-W-5

・国立国会図書館本(2巻2冊) 国立国会図書館デジタルコレクション DOI:10.11501/2553390 10.11501/2553391

・国立国会図書館本(5巻5冊) 国立国会図書館デジタルコレクション DOI:10.11501/2546758 10.11501/2546759 10.11501/2546760 10.11501/2546761 10.11501/2546762

・国立国会図書館本(5巻2冊) 国立国会図書館デジタルコレクション DOI:10.11501/2550806 10.11501/2550807


<模写について>

模写したページ ①https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2546758 22ページ目

        ②https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2550806 24ページ目

模写の方法 JPEGダウンロード後、プリントアウトして敷き写し

使用した紙 永豊(中国紙、100枚 600円)

使用した筆 写巻小楷(上海工芸製、400円)

使用した墨 濃墨液(古梅園製、200ml 800円)

デジタルアーカイブ模写派!

かつての画家たちが、なんども筆でうつし、まなび、脈々と我が物にしてきた、絵画の教科書「絵手本」。 絵手本にならうことは、実際には会うことの叶わない、いにしえの名人たちとの対話であり、また、学習の時間でもありました。 いまは、検索によってそれらをWEB上で自由に見ることができる時代です。 このサイトでは、絵を描くものの目線で「学びたい」と思う絵手本のデジタルアーカイブを集めてみました。