森 蘭斎(もり らんさい・1740-1801)先生に学ぶ

『蘭斎画譜』(らんさいがふ)

成立年 1782年

場所  大坂

巻冊数 

基礎から学ぶ南蘋派

新潟出身の蘭斎は、医学を学びに出た長崎で熊代熊斐の絵を見て衝撃を受け、南蘋派に入門する。医者として働きながら絵師としての活動を続け、この本をもって南蘋派の画法を世の中に広く知らせた。蘭の部が4冊、竹の部が4冊あるが、それぞれ円弧を描くところからはじまり、ひととおりの筆法を説明してから、複雑な図を示していく。時間をかけて学びたい絵手本である。


・国文学研究資料館本(8巻8冊) 国文学研究資料館 新日本古典籍総合データベース DOI:10.20730/200014780

・国文学研究資料館本(4巻のみ4冊 後編のみ) 国文学研究資料館 新日本古典籍総合データベース DOI:10.20730/200014781

・金沢美術工芸大学附属図書館本(4巻のみ4冊 後編のみ) 金沢美術工芸大学附属図書館 絵手本DB 28

・The British Museum本(4巻のみ1冊 後編のみ) 立命館大学 ARC古典籍ポータルデータベース BM-JIB0505

・The British Museum本(4巻のみ4冊 後編のみ) 立命館大学 ARC古典籍ポータルデータベース BM-JH192

・The British Museum本(4巻のみ4冊 前編のみ) 立命館大学 ARC古典籍ポータルデータベース BM-JH134

・龍谷大学図書館本(4巻4冊) 龍谷大学図書館 貴重資料画像データベース 720.9-37-W-4

・国立国会図書館本(1巻のみ1冊 蘭部のみ) 国立国会図書館デジタルコレクションJAPAN SEARCH DOI:10.11501/2537260


<模写について>

模写したページ https://kotenseki.nijl.ac.jp/biblio/200014780/viewer/32

模写した箇所 232ページ中32ページ目

模写の方法 PC画面を見て臨模

使用した紙 永豊(中国紙、100枚 600円)

使用した筆 精品双料小写巻(善璉湖製、480円)

使用した墨 濃墨液(古梅園製、200ml 800円)


デジタルアーカイブ模写派!

かつての画家たちが、なんども筆でうつし、まなび、脈々と我が物にしてきた、絵画の教科書「絵手本」。 絵手本にならうことは、実際には会うことの叶わない、いにしえの名人たちとの対話であり、また、学習の時間でもありました。 いまは、検索によってそれらをWEB上で自由に見ることができる時代です。 このサイトでは、絵を描くものの目線で「学びたい」と思う絵手本のデジタルアーカイブを集めてみました。