巨勢 小石(こせ しょうせき・1843‐1919)先生に学ぶ

『小学毛筆画帖』(しょうがくもうひつがじょう)

成立年 1888年

場所  京都

巻冊数 12巻12冊

三角を描くところから始める

京都で初めて出版された毛筆画の教科書である。数年後には、毛筆に限らない絵の描き方を加えて改良した『図画手本』が京都市から出版されている。その後小学校令が改正され、国定の教科書『新定画帖』を使わなければならなくなったため、この本が実際に教科書として使われたのは短い間だったかもしれない。しかし、今見ると大人が毛筆を学びぶのにとてもよい本だと思う。三角定規を描くところから始め、だんだん複雑な図に挑み、最終的には複合的な風景を描けるようになっているというものだ。私達が毛筆に親しまなくなってしまった現代にこそ、見直したい本である。

〈参考文献〉「日本画 初めの一歩-教科書にみる明治美術教育-」京都市学校歴史博物館、2010年 http://kyo-gakurehaku.jp/exhibition/h22/1001/index.html


・国立国会図書館本(12巻12冊) 国立国会図書館デジタルコレクションJAPAN SEARCH DOI:10.11501/850812


<模写について>

模写したページ https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/850812 93ページ目

模写の方法 JPEGダウンロード後、プリントアウトして敷き写し

使用した紙 永豊(中国紙、100枚 600円)

使用した筆 正峰(鳩居堂製、660円)

使用した墨 濃墨液(古梅園製、200ml 800円)



デジタルアーカイブ模写派!

かつての画家たちが、なんども筆でうつし、まなび、脈々と我が物にしてきた、絵画の教科書「絵手本」。 絵手本にならうことは、実際には会うことの叶わない、いにしえの名人たちとの対話であり、また、学習の時間でもありました。 いまは、検索によってそれらをWEB上で自由に見ることができる時代です。 このサイトでは、絵を描くものの目線で「学びたい」と思う絵手本のデジタルアーカイブを集めてみました。