『画筌』(がせん)
成立年 1721年(1712年自序)
場所 大坂
巻冊数 6巻7冊
日本で初めてつくられた画譜
画譜とは、絵を学ぶ者のための手引きとなる教本のこと。狩野派に学んだ九州の絵師守篤は、すでに出版され狩野派の内で共有されていた中国の画譜をいちはやく引用し、狩野派の知識として紹介した。初学者に向けてつくられた本であることが序文に記されている。絵を描くときの心得にはじまり、絵画の理論、画材の使用法など、実用的な知識が網羅されていて、絵はわかりやすく、親切である。辞典のようにそばに置いて、ときどき当たるような使い方をするのもよいのかもしれない。
〈参考文献〉小林宏光『近世画譜と中国絵画 ―十八世紀の日中美術交流発展史―』(上智大学出版、2018)
・東京藝術大学附属図書館(6巻7冊) 国文学研究資料館新日本古典籍総合データベース
・早稲田大学図書館本(6巻5冊) 早稲田大学古典籍総合データベース
・金沢美術工芸大学附属図書館本(6巻6冊) 金沢美術工芸大学附属図書館絵手本DB
・Smithsonian Libraries本(3巻のみ1冊) Internet Archive
・Ebiコレクション本(1,6巻のみ2冊) 立命館大学ARC古典籍ポータルデータベース
・The British Museum本(6巻7冊) 立命館大学ARC古典籍ポータルデータベース
・UC Berkeley East Asian Library 本(6巻6冊) 立命館大学ARC古典籍ポータルデータベース
<模写について>
②https://www.kanazawa-bidai.ac.jp/edehon-db/quick.cgi?mode=result&id=69 二 本文5オ、二 本文5ウ
模写の方法 PC画面を見て臨模
使用した紙 永豊(中国紙、100枚 600円)
使用した筆 精品双料小写巻(善璉湖製、480円)
使用した墨 濃墨液(古梅園製、200ml 800円)
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