宋 紫石(そう しせき・1715-1786)先生に学ぶ

『古今画藪 後八種』(ここんがそう こうはっしゅ)

成立年 1771年

場所  江戸

巻冊数 8巻8冊

中国絵画を学び発展させた独自の技法

紫石は建部綾足と同じく熊代熊斐に師事して沈南蘋流の筆法を学び、来日していた清の画家・宋紫岩からも写実的な画法を学んだ。こうして独自の「寫生新写法」を身につけた、という。画題は多岐にわたっているが、花鳥や動物は特に巧く、淡墨やかすれを利用した勢いのある筆致と緻密な線描が共存する画風だ。ヨンストンの動物図譜などの銅版画から引用した、ラクダやライオンなど珍しい動物の絵もある。

〈参考文献〉小林宏光『近世画譜と中国絵画 ―十八世紀の日中美術交流発展史―』(上智大学出版、2018)


・金沢美術工芸大学附属図書館本(8巻8冊) 金沢美術工芸大学附属図書館 絵手本DB 76

・早稲田大学図書館本(6巻6冊) 早稲田大学 古典籍総合データベース 文庫06 01321

・早稲田大学図書館本(8巻8冊) 早稲田大学 古典籍総合データベース 文庫08 B0132

・Ebiコレクション本(8巻8冊) 立命館大学 ARC古典籍ポータルデータベース Ebi1154


<模写について>

模写したページ https://archive.wul.waseda.ac.jp/kosho/bunko08/bunko08_b0132/bunko08_b0132_0001/bunko08_b0132_0001_p0027.jpg

模写の方法 PC画面を見て臨模

使用した紙 永豊(中国紙、100枚 600円)

使用した筆 中楷羊毛(上海工芸製、280円)

使用した墨 濃墨液(古梅園製、200ml 800円)


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宋紫石先生の ほかのおすすめ絵手本

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『宋紫石画譜』(そうしせきがふ)

成立年 1765年

場所  江戸

巻冊数 上中下3冊


・光藤益子本(上中下3冊) 国文学研究資料館 新日本古典籍総合データベース DOI:10.20730/100220195

・金沢美術工芸大学附属図書館本(上中下3冊) 金沢美術工芸大学附属図書館 絵手本DB 48

・国立国会図書館本(上中下3冊) 国立国会図書館デジタルコレクションJAPAN SEARCH DOI:10.11501/2533210

・Ebiコレクション本(上中下3冊) 立命館大学 ARC古典籍ポータルデータベース Ebi0402

・The British Museum本(上中下3冊) 立命館大学 ARC古典籍ポータルデータベース BM-JH111

・龍谷大学図書館本(天地人3冊) 龍谷大学図書館 貴重資料画像データベース 720.9-35-W-3

・龍谷大学図書館本(12巻12冊) 龍谷大学図書館 貴重資料画像データベース 720.9-36-W-12

・早稲田大学図書館本(上中下3冊) 早稲田大学 古典籍総合データベース 文庫08 B0131

デジタルアーカイブ模写派!

かつての画家たちが、なんども筆でうつし、まなび、脈々と我が物にしてきた、絵画の教科書「絵手本」。 絵手本にならうことは、実際には会うことの叶わない、いにしえの名人たちとの対話であり、また、学習の時間でもありました。 いまは、検索によってそれらをWEB上で自由に見ることができる時代です。 このサイトでは、絵を描くものの目線で「学びたい」と思う絵手本のデジタルアーカイブを集めてみました。