渡辺 玄対(わたなべ げんたい・1749-1822)先生に学ぶ

『辺氏画譜』(へんしがふ)

成立年 1806年

場所  江戸

巻冊数 

玄対が私淑した藍瑛は、中国の伝統的な浙派の構図に、当時流行した呉派の文人画法を取り入れ、南北合法の画風といわれる明代末・清代初めの画家だ。それを受け継いだ玄対の折衷的な画風は、さまざまな画法を貪欲に吸収する谷文晁とも共鳴して、ともに江戸後期の写生画の基礎をつくった。この画譜では、山水画を描く際に必要な皴法や点景の描き方などの知識が詳細に図示されている。

〈参考文献〉鈴木淳「近世絵入り版本講座」II. 画譜 (がふ) http://terpconnect.umd.edu/~tilakh/reiko/Ehon1b.html


・金沢美術工芸大学附属図書館本(5巻5冊 山水の部) 金沢美術工芸大学附属図書館 絵手本DB 36

・金沢美術工芸大学附属図書館本(7巻附8冊) 金沢美術工芸大学附属図書館 絵手本DB 37 

・高知県立高知城歴史博物館 山内文庫本(1,3巻のみ2冊) 国文学研究資料館 新日本古典籍総合データベース DOI:10.20730/100175069

・京都女子大学図書館 蘆庵文庫本(?巻のみ1冊 人物の部) 国文学研究資料館 新日本古典籍総合データベース DOI:10.20730/100230952

・The British Museum本(5巻5冊) 立命館大学 ARC古典籍ポータルデータベース BM-JIB0648

・Ebiコレクション本(5巻5冊) 立命館大学 ARC古典籍ポータルデータベース Ebi0516


<模写について>

模写したページ https://www.dh-jac.net/db1/books/results1280.php?f1=BM-JIB0648-2.&f12=1&enter=portal&lang=ja&skip=15&-max=1&enter=portal&lang=ja

写の方法 PC画面を見て臨模

使用した紙 永豊(中国紙、100枚 600円)

使用した筆 選毫円健(蘇州湖筆製、900円)、 写巻小楷(上海工芸製、400円)

使用した墨 濃墨液(古梅園製、200ml 800円)


デジタルアーカイブ模写派!

かつての画家たちが、なんども筆でうつし、まなび、脈々と我が物にしてきた、絵画の教科書「絵手本」。 絵手本にならうことは、実際には会うことの叶わない、いにしえの名人たちとの対話であり、また、学習の時間でもありました。 いまは、検索によってそれらをWEB上で自由に見ることができる時代です。 このサイトでは、絵を描くものの目線で「学びたい」と思う絵手本のデジタルアーカイブを集めてみました。