雲室(うんしつ・1753‐1827)先生に学ぶ

『絵手本つき山 山水徴』(えでほんつきやま さんすいちょう)


成立年 1823年

場所  江戸

巻冊数 1巻1冊

儒学者による画作

簡素な線で描かれているが、それだけに山のなりたちを理解しやすく、模写をする際、気持ちが絵の中にすっと入っていく。まさに山々の特徴を端的に捉えた本なのだろう。雲室は信州出身の儒学者で、絵は独学だ。江戸・光明寺の住職をつとめながら絵と詩の創作をおこない、随筆や、交流した学者や詩人、画家たちの逸話や評伝も書き残している。文人の理想を体現したような人物である。


・Ebiコレクション本(1巻1冊) 立命館大学 ARC古典籍ポータルデータベース Ebi0699


<模写について>

模写したページ https://www.dh-jac.net/db1/books/results1280.php?f1=Ebi0699&f12=1&enter=portal&lang=ja&max=1&skip=25&enter=portal&lang=ja

模写の方法 PC画面を見て臨模

使用した紙 永豊(中国紙、100枚 600円)

使用した筆 精品双料小写巻(善璉湖製、480円)

使用した墨 濃墨液(古梅園製、200ml 800円)


デジタルアーカイブ模写派!

かつての画家たちが、なんども筆でうつし、まなび、脈々と我が物にしてきた、絵画の教科書「絵手本」。 絵手本にならうことは、実際には会うことの叶わない、いにしえの名人たちとの対話であり、また、学習の時間でもありました。 いまは、検索によってそれらをWEB上で自由に見ることができる時代です。 このサイトでは、絵を描くものの目線で「学びたい」と思う絵手本のデジタルアーカイブを集めてみました。