亀田 鵬斎(かめだ ぼうさい・1752-1826)先生に学ぶ

『胸中山』(きょうちゅうざん)

成立年 1816年

場所  江戸

巻冊数 1巻1冊


儒学者による、万人にひらかれた画譜

江戸を代表する儒学者の一人、鵬斎の見識の深さと豪胆な性格を慕って、千人以上がそのもとに入門したといわれる。しかし朱子学以外の学問を禁ずる松平定信の「寛政異学の禁」に反対したことで、鵬斎はほとんどの弟子を失う羽目に陥ってしまう。とはいえ、柳家さん生による「亀田鵬斎(鵬斎とおでん屋)」という新作落語からも伝わってくるように、その人柄の温かさは時代を超えて皆に親しまれてきた。『胸中山』も版を重ねた人気の画譜である。何度も刷られるうちに山の形が変わったり無くなったりしている箇所がある。いろいろな版を見比べてみるのもおもしろい。

〈参考文献〉中野三敏『江戸文化再考』(笠間書院、2012)


・The Metropolitan Museum本(1巻1冊) 立命館大学 ARC古典籍ポータルデータベースThe Met Collection MET-2013_657

・The Metropolitan Museum本(1巻1冊) 立命館大学 ARC古典籍ポータルデータベースThe Met Collection MET-2013_656

・Ebiコレクション本(1巻1冊) 立命館大学 ARC古典籍ポータルデータベース Ebi0928

・Ebiコレクション本(1巻1冊) 立命館大学 ARC古典籍ポータルデータベース Ebi1666

・Ebiコレクション本(1巻1冊) 立命館大学 ARC古典籍ポータルデータベース Ebi1572

・The British Museum本(1巻1冊) 立命館大学ARC古典籍ポータルデータベース BM-JIB0406

・The British Museum本(1巻1冊) 立命館大学ARC古典籍ポータルデータベース BM-JH253


<模写について>

模写したページ https://www.metmuseum.org/art/collection/search/78577 4ページ目

模写の方法 PC画面を見て臨模

使用した紙 永豊(中国紙、100枚 600円)

使用した筆 選豪圓健(蘇州湖筆製、900円)

使用した墨 濃墨液(古梅園製、200ml 800円)

デジタルアーカイブ模写派!

かつての画家たちが、なんども筆でうつし、まなび、脈々と我が物にしてきた、絵画の教科書「絵手本」。 絵手本にならうことは、実際には会うことの叶わない、いにしえの名人たちとの対話であり、また、学習の時間でもありました。 いまは、検索によってそれらをWEB上で自由に見ることができる時代です。 このサイトでは、絵を描くものの目線で「学びたい」と思う絵手本のデジタルアーカイブを集めてみました。