『対山画譜』(たいざんがふ)
成立年 1879年
場所 東京
巻冊数 2巻2冊
筆先にのせる剛胆さ
対山は19世紀京都を生きた南画の大家である。性格は豪快で、「斗酒なお辞せぬ」酒豪であったようだ。交友関係の広い対山が酒を酌み交わしたなかには、頼山陽の三男で勤皇派の儒学者・頼三樹三郎もいる。『対山画譜』は、対山が絵を描き三樹三郎が賛を入れた合作を、後世になって出版したもの。画譜の後半になるにつれて、筆先が二股に割れたような線、もしくはチョンチョンと二回同じところに筆を置いたかのような線が目立つが、それが画面に心地よいリフレインを刻んでいるようにも感じられる。ひょっとしたら酒の席に興じ一気呵成に描き上げた画冊なのだろうか。
〈参考文献〉冠 豊一 『日根対山雑攷 下』(近畿出版印刷、1988年)
・Ebiコレクション本(2巻2冊) 立命館大学 ARC古典籍ポータルデータベース Ebi1227
・国立国会図書館本(前編のみ1冊) 国立国会図書館デジタルコレクション/JAPAN SEARCH DOI:10.11501/851100
・国立国会図書館本(後編のみ1冊) 国立国会図書館デジタルコレクション/JAPAN SEARCH DOI:10.11501/851101
・国立国会図書館本(2巻2冊) 国立国会図書館デジタルコレクション/JAPAN SEARCH DOI:10.11501/851102
・国立国会図書館本(前編のみ1冊) 国立国会図書館デジタルコレクション/JAPAN SEARCH DOI:10.11501/851098
・国立国会図書館本(後編のみ1冊) 国立国会図書館デジタルコレクション/JAPAN SEARCH DOI:10.11501/851099
・Ebiコレクション本(後編のみ1冊) 立命館大学 ARC古典籍ポータルデータベース Ebi0847
・The British Museum本(前編のみ1冊) The British Museum collection online/立命館大学 ARC古典籍ポータルデータベース 1973,0723,0.90
・早稲田大学図書館本(前編のみ1冊) 早稲田大学 古典籍総合データベース 文庫31 E0561
<模写について>
模写の方法 JPEGダウンロード後、プリントアウトして敷き写し
使用した紙 永豊(中国紙、100枚 600円)
使用した筆 精品双料小写巻(善璉湖製、480円)
使用した墨 濃墨液(古梅園製、200ml 800円)
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