田能村 竹田(たのむら ちくでん・1777-1835)先生に学ぶ

『竹田画譜』(ちくでんがふ)

成立年 1879年

場所  名古屋

巻冊数 2巻2冊

旅を通して実現する理想郷

竹田の没後40年ほど経って出版された画譜。儒学者であった竹田は筆まめで、詩のほかにも日記や、『山中人饒舌』という画論などを残し、故郷豊後の地誌編纂にも携わっている。各地の文人たちと交流し、弟子を伴って旅を重ねる中で理想の世界を詩や書画に落とし込んでいった。この画譜のなかの風景は画家の胸中そのものだ。のちに京都府画学校設立を上申した田能村直入は彼の養子で、その号を竹田の故郷・豊後直入郡からとっているそうだ。

〈参考文献〉島田康寛 『京都の日本画 近代の揺籃』(京都新聞社、1991年)


・国立国会図書館本(前編のみ1冊) 国立国会図書館デジタルコレクションJAPAN SEARCH DOI:10.11501/851156

・国立国会図書館本(後編のみ1冊)  国立国会図書館デジタルコレクションJAPAN SEARCH DOI:10.11501/851157

・The British Museum本(2巻2冊) 立命館大学 ARC古典籍ポータルデータベース BM-XBL064

・The British Museum本(後集2巻2冊) 立命館大学 ARC古典籍ポータルデータベース BM-JH542

・早稲田大学図書館本(後集下巻のみ1冊) 早稲田大学 古典籍総合データベース 文庫31 E0568


<模写について>

模写したページ https://www.dh-jac.net/db1/books/results1280.php?f1=BM-XBL064-02&f12=1&enter=portal&lang=ja&skip=23&-max=1&enter=portal&lang=ja

模写の方法 PC画面を見て臨模

使用した紙 永豊(中国紙、100枚 600円)

使用した筆 精品双料小写巻(善璉湖製、480円)

使用した墨 濃墨液(古梅園製、200ml 800円)

デジタルアーカイブ模写派!

かつての画家たちが、なんども筆でうつし、まなび、脈々と我が物にしてきた、絵画の教科書「絵手本」。 絵手本にならうことは、実際には会うことの叶わない、いにしえの名人たちとの対話であり、また、学習の時間でもありました。 いまは、検索によってそれらをWEB上で自由に見ることができる時代です。 このサイトでは、絵を描くものの目線で「学びたい」と思う絵手本のデジタルアーカイブを集めてみました。