齋藤 秋圃(さいとう しゅうほ・1768-1861)先生に学ぶ

『葵氏艶譜』(きしえんぷ)

成立年 1803年

場所  大坂

巻冊数 上中下3冊

筆力に裏付けられたおおらかさ

秋圃は京都に生まれ、福岡の秋月藩のお抱えとなり、太宰府の絵師として名を馳せた。『葵氏艶譜』は藩のお抱えとなる以前、花街を題材にして描いた画譜である。自由闊達な筆運びが目に楽しい。顔などは戯画的に狂わせて描いているが、手や着物のかたちはよく見ると確実で、筆力がなければ出来ないデフォルメであることを思い知らされる。


・The British Museum本(3巻3冊) 立命館大学 ARC古典籍ポータルデータベース BM-JIB0515A

・The British Museum本(3巻3冊) 立命館大学 ARC古典籍ポータルデータベース BM-JH197

・新潟大学附属図書館 佐野文庫本(1巻のみ1冊) 国文学研究資料館 新日本古典籍総合データベース DOI:10.20730/100153304

・国文学研究資料館本(上中下3冊) 国文学研究資料館 新日本古典籍総合データベース DOI:10.20730/200007668 


<模写について>

模写したページ https://www.britishmuseum.org/collection/object/A_1952-1108-0-11-1 1巻15ページ目

模写の方法 JPEGダウンロード後、プリントアウトして敷き写し

使用した紙 永豊(中国紙、100枚 600円)

使用した筆 精品双料小写巻(善璉湖製、480円)

使用した墨 濃墨液(古梅園製、200ml 800円)

デジタルアーカイブ模写派!

かつての画家たちが、なんども筆でうつし、まなび、脈々と我が物にしてきた、絵画の教科書「絵手本」。 絵手本にならうことは、実際には会うことの叶わない、いにしえの名人たちとの対話であり、また、学習の時間でもありました。 いまは、検索によってそれらをWEB上で自由に見ることができる時代です。 このサイトでは、絵を描くものの目線で「学びたい」と思う絵手本のデジタルアーカイブを集めてみました。