上田 公長(うえだ こうちょう・1788‐1850)先生に学ぶ

『公長画譜』(こうちょうがふ)

成立年 1834年

場所  京都

巻冊数 天地2冊

神経の行きわたったラフさ

公長は近世の大坂画壇を語るうえで欠かせない画家だ。多忙で門人たちに教える暇がないため、乞われて出版したというのがこの本である。先が割れたり、擦れて丸くなった筆を効果的に使っているように見えるが、うまく写せなかった。地位の高そうな年配の男性と従者を描いた連作があるが、公長の関心は従者のほうにありそうだ。横長の目と太い眉が特徴的で、一見どうともとれる表情をしているが、手足の先までよく見ると心情の想像がつく気がしてくる。

〈参考文献〉岩佐伸一 「上田公長『公長画譜』について」(鈴木淳・浅野秀剛 編 『江戸の絵本 ─画像とテキストの綾なせる世界─』 八木書店、2010年)


・Ebiコレクション本(地のみ1冊) 立命館大学 ARC古典籍ポータルデータベース Ebi0690

・Ebiコレクション本(天地2冊) 立命館大学 ARC古典籍ポータルデータベース Ebi0285

・Ebiコレクション本(天地2冊) 立命館大学 ARC古典籍ポータルデータベース Ebi1391 

・The British Museum本(上下2冊) 立命館大学 ARC古典籍ポータルデータベース BM-JH329


<模写について>

模写したページ https://www.dh-jac.net/db1/books/results1280.php?f1=Ebi0285-1&f12=1&enter=portal&lang=ja&max=1&skip=8&enter=portal&lang=ja

模写の方法 JPEGダウンロード後、プリントアウトして敷き写し

使用した紙 永豊(中国紙、100枚 600円)

使用した筆 精品双料小写巻(善璉湖製、480円)

使用した墨 濃墨液(古梅園製、200ml 800円)

デジタルアーカイブ模写派!

かつての画家たちが、なんども筆でうつし、まなび、脈々と我が物にしてきた、絵画の教科書「絵手本」。 絵手本にならうことは、実際には会うことの叶わない、いにしえの名人たちとの対話であり、また、学習の時間でもありました。 いまは、検索によってそれらをWEB上で自由に見ることができる時代です。 このサイトでは、絵を描くものの目線で「学びたい」と思う絵手本のデジタルアーカイブを集めてみました。